12月3日は東京講座でした。
午後クラスを終えて羽田発最終便に乗ると、ちょうど23時に自宅に着きます。
翌日は熊本で打ち合わせです。
すっかり冬めいてきたので、熊本に多い銀杏は一気に色づいたようです。
(もし、今頃に熊本にお越しになるのであれば、ぜひ県庁の銀杏並木をご覧になってください)
東日本や阪神淡路に匹敵する地震だったにもかかわらず、
津波も大規模火災も起きなかった熊本は、人的被害が少なかったことは幸いでしたけれど、
それは瓦礫を一から撤去せねば復旧できないことを意味します。
倒壊、半壊した住居の公的撤去が1年先、1年半先という方は、
熊本講座の参加者にさえ本当にたくさんいらっしゃいます。
職人さんが足りず、建築資材が値上がりし、建て替えがいつになるかもわからず、
あきらめて引っ越した方、賃貸に住み替えた方、強引に住み続けている方・・・
国道沿いも熊本駅周辺も、今もブルーシートに覆われたままだったり、壁が崩れた建物がそのままだったりします。
古くは肥後もっこす(信念者)、肥後の猛女といわれた熊本人は、
まるで東日本の被災者のように、ずっと黙って耐えていくでしょう。
けれど、銀杏城の別名を持つ熊本城が、私の記憶に残る、あの美しい姿を取り戻す日は、
もしかしたら私の命があるうちには来ないかもしれません。それほどの被害です。
今、私が心がけていることはひとつだけです。
できうる限り、熊本産を買うこと。
おいしいものはたくさんありますが、これからの季節はみかんです。
もし、買い物の折に熊本産を見かけたら、応援の気持ちを込めて購入して頂けたらうれしいです。