最年少記録を更新して、四段昇格。
中学生でプロとなった藤井聡太棋士。
歴代連勝記録1位タイとなり、29連勝をかけた対戦が注目を集めています。
あまりの快進撃と記録の更新に、ご両親の元に取材が殺到し、
彼が好んだゲームや勉強法を真似する親御さんが急増中だそうで、
つまり、彼のように育てたいということですね。
藤井総太四段
2002/7/19
独自E/実績 品行方正 e-j
彼を初めてテレビで見た時、新調したばかりのスーツだろうに、
醸し出される中年サラリーマンのような風情に、失礼ながら、
思わず「あなたは己型でしょう」と言ってしまいました(笑)
己型は固有のスタイルや顔形がない、と言われているのですが、私はあると感じています。
顔はいわゆるお雛様顔(つまり表情が読めない)で、
独自は無表情に、悠然は不機嫌に近い感じと言ったらわかるでしょうか。
また、何を着ていてもクラシカルで、なんとなく「おばあさまから譲り受けました」感があります。
その後、お母様が取材に答えられた、幼い頃から何かに夢中になる子どもだったので、
邪魔しないように心がけたという趣旨のコメントを見た時に「じゃあ、独自だ」と思いましたが大当たりでした。
このコメントが反響を呼び、子どもを彼のように育てるためには、
邪魔をしちゃいけないといった方法論がマスコミで取り上げられたりしましたが、
そもそも何かに長く集中できる個性は多くありません。
独自の興味を持ったものに対する集中力は凄まじいものがあり、個性の特徴として、
「集中している時に邪魔されると超冷淡にふるまう」とあるほどです。
彼は外面も指揮官型ですから、頭脳ゲームとしての将棋は非常にしっくりくるものだったはずと推測できます。
環境や育て方が天才を創ったのではなく、個性をいじらずに育てられた好例と言えるのではないでしょうか。
敏感・独自・自然の参謀型は天才が多く生まれる個性と言われています。
次回②では、この3個性の育て方に関して書こうと思います。