白河の関越え～仙台育英・初優勝①

いつもお読み頂き、ありがとうございます。

生年月日を科学し、人間関係をデザインする。

日本一個人検証数が多い個性學エヴァンジェリスト・村元治枝です。
 

毎日暑い日が続いておりますが、皆さまはお元気でお過ごしでしょうか。
このブログは基本的にいいニュースを題材に扱っていますが、題材がないなぁと思っているうちに、早や前回のブログから半年が経っていました。

大変お待たせしました。

2022年8月22日、第104回全国高等学校野球選手権大会において、仙台育英高校が下関国際を破り、初優勝を果たしました。

1915年夏の第一回大会から108年目、同校は春夏合わせ４度目、東北勢は同13度目の決勝戦に挑んでの快挙でした。
 
優勝インタビューで一躍時の人となった同校の監督は何志向だと思われましたか？

「宮城の皆さん、東北の皆さん、おめでとうございます」で始まるインタビューは次のように続きます。

「入学どころか、たぶんおそらく中学校の卒業式もちゃんとできなくて。高校生活っていうのは、僕たち大人が過ごしてきた高校生活とは全く違うんです。青春って、すごく密なので。でもそういうことは全部ダメだ、ダメだと言われて。活動してても、どこかでストップがかかって、どこかでいつも止まってしまうような苦しい中で。でも本当にあきらめないでやってくれたこと、でもそれをさせてくれたのは僕たちだけじゃなくて、全国の高校生のみんなが本当にやってくれて。
　例えば、今日の下関国際さんもそうですけど、大阪桐蔭さんとか、そういう目標になるチームがあったから、どんなときでも、あきらめないで暗い中でも走っていけたので。本当に、すべての高校生の努力のたまものが、ただただ最後、僕たちがここに立ったというだけなので、ぜひ全国の高校生に拍手してもらえたらなと思います。」

 
ぱっと聞くと人志向のように聞こえるのですが、人志向の私にはちょっと違うと感じて、人志向はきっと外面なのだろうと思いました。

須江　航（スエ　ワタル）監督
1983/4/9　夢想D／実績　臨機応変　g-b

夢想型は自分が描いた理想を、例え時間がかかっても実現できる人生を目指しています。

非常にセクシーな個性で、ソフィスティケート（外見や振る舞いなどが都会的で洗練されていること）されて見えますが、実は長期的展望と戦略を持ち、最後の最後に勝つことを望むので、スポーツなど自分を高めることを非常に好む個性です。

そして夢想の最大の特長は、自分の目標達成のために人を上手に使うところです。
 

仙台育英は、17年夏の大会で大阪桐蔭を破りベスト８入りした４ヶ月後、控え選手の飲酒喫煙問題で、名将・佐々木順一朗氏が引責辞任し、佐々木氏の教え子であり、同校出身の須江氏が後任となります。

半年間の対外試合禁止、春の宮城大会欠場後に迎えた監督就任後初の18年夏の甲子園で初戦0-9で完敗し、直後の取材で「これから1,000日で日本一になる」と宣言します。（甲子園で優勝したのは、これから1,100日のことです）

19年夏・ベスト8、20年大会中止、21年県大会４回戦敗退で、この時の取材には「毎日寝る前に涙が出るくらい今もくやしい」とお答えになっています。

インタビューと合わせて読むと、城志向（夢想）のキーワードがてんこ盛りだとお感じになりませんか。
 

仙台育英より早く、05年に駒大苫小牧が優勝し、優勝旗は白河の関の上空を越え北海道に渡りました。

今回は本当の陸路での関越えとなり、東北勢100年を超える悲願達成となりましたが、このことに関しては②で書こうと思います。