#1では息子さんのことを書きましたので、#2ではお母さんを見てみます。
努力は、完遂力が強い個性です。
自分の決めたゴール(目的・目標)以外見えていないと言ってもいいくらいです。
講座の中ではいつも、アイガードを装着した競走馬に例えています。
他に誰が走っているのか、自分が何番目なのかさえもわかりません。
あるのはゴールまで突っ走ることだけです。
他者とペースを合わせたり、一緒に何かをすることは苦手ですが、
個人での達成には目を見張るものがあります。
そのパワーたるや、おいそれとは近づけないほどです。
高畑さんは生き方も外柔内剛ですので、たぶん自分の決めたことを誰に何を言われても変えずに貫き通してきたと思われます。
それは子育てでも同じでしょう。
その意図と表現は「スムーズに達成できるように」ではなかったでしょうか。
失敗を失敗とも思わずに、なんでも何度でも好きなようにやりたい個性を「失敗しないように、邪魔されないように、
最速で達成できるように、いろんなものを排除しながら」育ててきたのではないかと推測されます。
この親子は逆サーキュレーションです。
子から親へのコミュニケーションはスムーズですが、親から子へはなかなか意見が通りません。
それをもし言うとおりにさせてきたとしたら、子のストレスは相当なものがあったと思われます。
そして、そこに愛や心配を感じるからこそ、ストレスを感じつつも子は逆らうことはできなかったろうと想像できます。
大人になって、やっと自分の自由にできると思った時、これまで失敗の経験が少なかった彼は、
後先考えることのない行動を取ったのかもしれません。
逮捕された日は9月1日。
1年に3回または6回しかない年運と月運と日運が重なる日の、今年最後の一日でした。