いつもお読み頂き、ありがとうございます。
生年月日を科学し、人間関係をデザインする。
日本一個人検証数が多い個性學エヴァンジェリスト・村元治枝です。
平成も残すところ数日の4月24日、女子マラソン指導者の小出義雄監督が逝去されました。
小出義雄監督 1939/4/15
独自I/配慮 鋭敏率直 h-g
小出さんが育てた主な選手と監督へのコメントを抜粋します。
(コメントが個性らしいところを太字にしています)
有森裕子さん 1966/12/17
実績G/努力 鷹揚淡泊 g-a
バルセロナ五輪銀メダル・アトランタ五輪銅メダル
「私は実績がないのに(指導を受けたいと)押しかけていった。
タイムが遅くても、あきらめないところを買ってくれた。」
鈴木博美さん 1968/12/6
実績G/夢想 鷹揚淡泊 i-d
世界選手権アテネ大会金メダル
「練習嫌いの私を、あきらめることなく、根気強く育てていただきました。」
高橋尚子さん 1972/5/6
実益D/悠然 鋭敏率直 h-i
シドニー五輪金メダル
千葉真子さん 1976/7/18
実績H/実績 奉仕奔走 h-e
世界選手権パリ大会銅メダル
「陸上だけでなく『人生』というものも教えてくださった。」
実績の方は、マラソンランナーに非常に適性が高いのではないかと以前に書きました。
→箱根駅伝 東海大学初優勝
今回私が注目したのは、生き方です。
「ほめて育てる」ことで有名だった小出さんは、意外にも鋭敏率直でした。
鋭敏率直は芸術家肌で、思っていることをそのまま表現してしまうために、人間関係でいらぬ摩擦を起こしてしまう傾向があります。
ですので、相性がいい(うまくいく組み合わせ)生き方が、他の分類よりも少ないのです。
その数少ない生き方が、鷹揚淡泊(有森さん・鈴木さん)と奉仕奔走(千葉さん)、堅実節約です。
この組み合わせは鋭敏率直の直感的な尖ったところを和らげる相性です。
また、鋭敏率直は感性が鋭く、相手の隠していることさえも見抜く観察眼に優れています。
実益の高橋尚子さんのことを生前「子どものように素直で、ノリやすい性格」と評してらっしゃいましたが、これはそのまま実益の説明文として通用するものです。
優れた指導者はたくさんいらっしゃいますし、個性を超えた成果を残された方も多いです。
ですが、こうして弟子を一堂に調べた時に、基本的に相性のいい人だけが残っていることにいつも驚かされます。
人間関係にトラブルがある時、人はそのトラブルを無視するか、どうにかしようとすることに全力を注ぎます。
そのエネルギーを全て達成に使うことができたら、成果は図りしれないとお思いになりませんか。
私はいつも個性學をその観点からご活用頂けたら、と願っています。